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私の介護は終わり

昨日、頭が痛くてしばらく頭をかかえて、うずくまって過ごす。
これで4日めだ。
これまでは1時間すると、
手で頭を押さえていなくてもすむ程度にはおちつくのだが、
昨日はずっと痛い。

脳神経外科に行く。
訪問診療に替えるまで、母が通っていたクリニック。

医者は私のくどくどしい状況説明をさえぎり、
「検査しましょう」
「でも今日焼場に行くので、12時にはここを出ないと」
「それまでにすましましょう」
決断の早い頼もしい医者だ。

で、MRIなのだが、
私は耐えられなかった。
胸の上に重さのあるベルトを置かれ、
両方の耳を厚みのある布で覆われ、
フルフェイスみたいなカバーをかけられたとき、
これはダメだと感じた。

やめてもらった。
看護師さんはやさしかったよ。
「ここでよかったですね。
大学病院だとかだと、こんなにすぐおろしてもらえませんよ。
でもここならだいじょうぶ。先生によく効くお薬をだしてもらってもいいですし」

先生も怒らなかった。
痛み止め、精神を和らげる薬、体の緊張を和らげる薬、
そんなのの複合薬を処方してくれた。

これが効いた。
無事、焼場を終えられた。
帰りのタクシーで乗り物酔いして、
帰宅して吐いた。そしたら頭痛。
でも薬でなんとかしのげた。

母が亡くなってからずっと、胸が苦しい。息が苦しい。
血圧、脈、呼吸数に問題はないのに。
ときどき外へ出て思い切り息をすったりしている。
息が浅い、感じ。
こういう感じだから、MRIに耐えられなかったのだと思う。
ボケた母でさえ88歳で受けた検査なのに。
もう少し落ち着いたら、またトライする。

3連休なので、どこに電話することもなく、なんとなく昔のノートを見ている。
母がどんな人だったのか。
近頃始まるアニメ「葬送のフリーレン」と思いがちょっと重なる。

この人がどういう人だったか私は知らない。
あまりにも関心を持たなかった。
いっしょにいたのに。

アニメと違って、死んだ母と会話できる地へ旅することはできないから、
古いノートを読む。

# by kaze888kaze | 2026-01-11 15:30

終わっちゃった

昨日の午後、葬儀屋が来て、母を持って行った。
もう家には生きている母も、母の死体もない。

介護ベッドに掛布団をふわりとかぶせる。
一見、母がいるみたい。
「おかあさん」と呼んでみる。

母がいないとやることがない。
じっとしていられない気分で片付けをする。
ゴミ袋のなかに、母の服をどんどん入れていく。

母用のものばかりのこの家。
吸い飲みも、ゲル化剤の箱も、スプーン、うつわ、

大小の毛布。
毛布は膝掛け、床ずれ防止に体のあちこちにはさむの、
体を起こしたときに上体を包むの、たくさんある。

バケツもいくつかある。
足湯用の四角いの、洗濯用、爪の取れた指を洗う用…

オムツもいろいろ…。
こういう薄いテープ式って、意外と使えるのよね、
なんて思って、でも誰が使うんだ?
私はまだ先だろうし。
この辺はまた明日以降。

明日母を焼いてから、
銀行引き落とし系の始末など始める。
それから不動産相続、税金対応。

今朝も頭痛が激しい。頭を抱えてうずくまる。
続くようなら医者に行かないと。

# by kaze888kaze | 2026-01-08 06:59

掛ける言葉もない

昨日の母の血圧測定9時10分。上が159、下が134、脈が38。
何度もエラーのあと、やっと出た数字。でもちゃんと測れていないみたい。

ケアマネさんに、FAXを書いて送ることにした。
母の呼吸や様子がいつもと違うこと。
訪問入浴とリハビリは、今の母には負担が大きいのでやめること。
今月の訪問をいつもより早くして、一度母を見てほしいこと。
10時に書いて送った。

母ずっと、クハークハーと大きな息をしていたが、
明け方から小さく「うー、うー」になった。
たぶん疲れたのだろう。
と思ったら、何の音もしない。
見たら、死んでいた。

死んだ人ってひとめでわかる。
顔の皮膚が違う。
母の胸に耳を当ててみる。
やっぱり音がしない。

訪問看護センターに電話する。
「母、死んでいるみたいなんですけど」
事務の人がびっくりする。
ちょっとおもしろくて、わざと露骨に言った。(悪趣味)

医者が来て、死亡診断書書いて、
看護師さんが来て、母に「さようならだね」ちょっと泣く。
ケアマネさんが来て母の頬をなで「まだあったかい」

私は黙っていればだいじょうぶ。
なにか話すと泣き声になる。
激しい頭痛がして、吐いて、排便もあったりして、なんなんだ。

葬儀の仲介業者に電話する。
思いのほか、話がよく通じる。
今はいろんな人がいるから、いろんな要望に慣れているようだ。

今夜ひとばん、母をこのまま家に置く。
あした引き取りに来てほしい。
今日は葬儀屋さんに来てほしくない。
枕飾りやエンゼルケアはいらない。

ひとばん、母のベッドの横ですごした。
だんだん死体らしくなっていく。
今日の昼過ぎ、葬儀屋が来て持っていく。

母になんと声をかけよう。
がんばったね?いままでありがとう?
お水少し飲む?ひからびちゃうよ。(いつも母に言っていた)
あんまり言葉がない。
母を悼む心が足りないのかな。
さようなら!おかあさん、もういなくなっちゃたね。なにもしてあげられないよ。

なんていうのも自分の心情で、
母の人生と終焉に、私は掛ける言葉がない。




# by kaze888kaze | 2026-01-07 07:13

いよいよの

母のようすがへん。
呼吸がかわった。
プハープハープハー 口呼吸。そして速い。
荒い呼吸に加え、白目。口からはよだれ。
なんとも怖い顔で、写真を撮った。

水分は、本日ゼロ。
口呼吸だと、吸い飲みのチューブを口に入れても、
プハッ!と噴き出してしまう。

死ぬの?お母さん死んじゃう?
じっとしていられなくて、
台所に行ったり、電話のある座敷に行ったりうろうろ。

でも立ち止まる。
母が今夜亡くなっても、それがなんだ。
ぽっくりいけるということ。
訪問医療に電話して、死亡診断書を書いてもらえばいい。

私の夜中に起きたときに着る服と、母の最後の服を用意する。
訪問医療の緊急連絡用電話番号を、テーブルに置く。

もちろん水分摂取ゼロでも、もう少し続くこともある。
母ができるだけ楽に行けるように。
何をしたらいいのだろう。
とりあえず暖房をけちらずに。

こういうことは、ケアマネさんや訪問看護師さんには言えない。
だって、この人たちは、仕事だから、
どう対応すべきか、と考える。
私はただ聞いてほしい。

読んでくれた人がいたら、
ありがとう。

# by kaze888kaze | 2026-01-05 18:21

なんとなく楽しい

朝、ポータブルトイレに座らせた母の目がうすく開いている、2ミリくらい。
「おかあさん、うんち出た?」 (こくっ)小さくうなづいた。
「お、おかあさんですか?」 (こくっ)
「歌を歌いましょうか?」(こくっ)
「この歌知っていますか?」(こくっ)
なぜか思いついた「大国さま」を歌った。
母が教えてくれた歌だ。
うんちも出たし、反応もしてくれたし、幸せ。

足が冷たいので足湯をする。
足湯は効果あるのかすごく疑問。
でもネットでは効果がある、との意見しか見たことがない。

40度。途中で湯が冷めたらバケツを変える。
差し湯はやけどが怖いし、温度調整のできる「電気足湯機」は大げさすぎるので、
あらたに熱めのお湯を入れたバケツと交換する。
バケツに蓋をして、母の膝からバケツまで、ひざ掛けを掛ける。
時間は20分。
終わったらユベラ塗ってマッサージ10分。
1時間もしたら、またひんやりしてくる。

100歳の母の足湯をして、足をマッサージなんて、すごく親孝行な感じがする。
でも実際は、母が寝たきりになってから、ヒマなのだ。
ほかにやることがないから、効果をうたがいながら足湯でもやっておくか…。

ヒマだヒマだ~。まんがなんか読んでしまった。
なんだかんだで母がいてくれると、子供の気分。

# by kaze888kaze | 2025-10-15 16:12

初老の娘と老母の生活記録です


by 風子